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ReikoYamada

セクションリハーサル


 

先週はマーラーの交響曲第6番の演奏だった。4楽章でできており、約1時間20分ほどかかる編成の大きな曲で、ホルンは9人という圧巻である。まだ学生の頃、シカゴシビックオーケストラ(シカゴ交響楽団トレーニングオーケストラ)在籍中に演奏して以来、久々の演奏である。


リハーサル初日は珍しく弦楽器とハープとチェレスタのみのセクションリハーサルだった。我々ハープとチェレスタは、たいてい音楽の流れの中で管楽器や打楽器などの旋律を聴いて入りを確認しているのだが、弦楽器との分奏リハーサルはそうしたキューがなくなるので勝手が違う。


昔はこのような分奏が難しく思え、緊張しながらカウントしていた記憶があり、「マーラーでセクションか〜、大変だろうな…。」という気分で出かけたのだが、実際リハーサルが始まってみると結構頭の中でソロのメロディーや流れが自然に出てきて、曲が長いと感じることもなく思ったより楽しくリハーサルできたのが意外だった。


考えてみると、いつの間にかオーケストラのピアニストを始めてかなりの時が経ち、曲の理解の仕方や準備の仕方、そして舞台の上でどんな音の聴き方をしているか等、経験を経てかなり変わってきていることに気がついた。”継続は力なり”とは良く言ったものだと思う。継続の中で何度も失敗や試行錯誤がされることで、力が蓄えられる。

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